トレーディングで稼ぐ

　　・投資資金の配分

　　・時間選考の重要性

　　・暗号資産の取引戦略の違い

　　暗号資産の取引は大きなリターン得られる可能性がある反面、その期待値に見合うだけのリスクと労力が必要です。

　　多くの人は、上記３点の相互作用を考えることなく、ただ取引所に口座を開設して資金を入金し、取引を行うだけでいいと考えています。

　　しかしこれは大きな間違いです。

　　暗号資産で稼ぐために必要なこと

　　暗号資産の取引を始めるにあたって、まず考慮すべきなのは明確な方針です。

　　それは以下のようなものになります。

　　・資金の額と、それに対する期待値

　　・許容リスク

　　・投資の勉強と管理に割くことができる時間

　　投資資金の配分

　　投資は余剰資金、つまり生活費や税金をすべて支払った後に残るお金で行うべきです。

　　一般的に、お金を増やす目的であれば、低リスクの商品（年金、インデックスファンド、債券など）に大半を投資し、リスクの高いもの（暗号の取引など）の割合はごくわずかにすべきと言われており、その割合は5％くらいが適正です。

　　間違っても、余剰資金を超える額での取引や、借りたお金での取引、住宅ローンの借り換えなどはしてはいけません。また、余剰資金と言っても、失う可能性があることは覚悟しなければならないでしょう。

　　逆に、自由に使える金額を把握しておけば、その数値を元に目標利益を設定することができます。

　　1,000万円以上の余剰資金を持っている人はラッキーです。なぜなら、低リスクの投資ができる余裕があるからです。また、大きな金額であれば、なおさら効果的です

　　・CeFi(暗号資産の銀行)で利息を稼ぐ。

　　・取引手数料は高いが、DeFiで高い収益を得る。

　　・レバレッジを使ったローリスクな取引戦略。

　　始めたばかりの人の大半は、それほどの資金を持っていないにもかかわらずハイリターンを期待しているので、それだけ高いリスクを払うことになるのです。

　　時間選考の重要性

　　少ない投資額で大きな利益を得ようとすれば、リスクを負うのは仕方がないことですが、どの程度のリスクを負うか、どのような取引を行うかは、その人の「時間選考性」によって決まると言えます。

　　時間選考性が低い人とは、今お金を使うのではなく、将来の利益のために投資することができる人で、高い人はその逆です。暗号資産の取引は時間選好が低い投資手法であり、ホドリングとも呼ばれます。

　　暗号資産取引では、長期的に見て利益を得られそうと思われる暗号通貨やトークンを選別するために時間を割く必要があり、これをファンダメンタルズ分析と言います。勉強や研究に時間をかければかけるほど確信を持ったトレードができ、また暗号資産についての文献やポッドキャストをより理解するのに役立つでしょう。

　　ビットコインは今も昔も、時間的選好が低い人がリターンを得ています。ここでは、ドル・コスト平均法といって、定期的に小額を買い増していく投資手法もあります。これは依然として時間選考性の低い消極的な手法なのですが、購入金額を平均値に近づけるという利点があり、全て取引を集計して記録していきます。

　　ホドリングとドル・コスト平均法では、長期的に投資を行い、静かに将来の大きな上昇を待つことになります。

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　　・ホドリングとドル・コスト平均法

　　・投資とファンダメンタル分析

　　・トレード手法

　　ドル・コスト平均法とトレーディング

　　ドル・コスト平均法は、市場の動向を判断して定期的に投資額を調整する手法で、本格的なアクティブ・トレードへの取掛かりとなります。

　　長期的に価格が上昇する確信が持てれば、下落しているところを押し目買いし、エントリーポイントを絞ります。ドル・コスト平均法では、週や月ごとに決められた期間ごとに買っていきますが、売られすぎていたら多く買い、買われすぎていたら少なく買い、購入金額を調整します。

　　このように、市場が楽観的か悲観的になっているか判断するということは、暗号資産の取引で重要な役割を果たす「テクニカル分析」の最初のステップです。

　　指標やモデルを参考にして判断することもできますが、市場の状況を把握するには、多くの時間が必要です。さらに、テクニカル分析を詳細に分析し、アクティブな取引に移行したいとなれば、さらに多くの時間を割く必要があります。つまり、どのようなスタイルでアクティブな取引を行うにしろ、時間がものを言うのです。

　　次項からは、暗号取引のあらゆる局面に対応するための取引方法を紹介していきます。

　　ニュース情報をベースとした暗号取引

　　ほとんどの暗号通貨は、ファンダメンタルズ分析をすることができないため、暗号通貨の価値は将来への期待感に基づいています。

　　期待感はニュースによって変化するため、暗号通貨市場はニュースが報道されると、大きく価格が変動します。

　　ただ、このような「正しい情報」を得られるかどうかは人によりけりです。ことわざにもあるように、「知る者は言わず、言う者は知らず」なのです。

　　しかし、ＳＮＳで信頼性が高いニュース速報の発信者をフォローすることで、いち早く情報を入手することは可能です。自分なりの方法で、貴重な情報源を収集し、他の人よりも早く反応できるようにならなければなりません。

　　ニュース情報をベースとした取引をこれから始める人にとって最も効果的な方法は、いくつかのニッチな暗号通貨に特化することです。「ドージコイン」はまさに良い例で、価格が開発チームや製品パイプラインなどの基本的なファンダメンタルズ要素を反映せず、とりわけイーロン・マスクに大きく反応します。マスク氏が5月のサタデー・ナイト・ライブへ出演しただけで、ドージコインについて何か言及するのではないかと想定して、大きな上昇につながりました。これは「噂で買ってニュースで売る」という相場の常を強調するものでもあったのです。

　　結局上昇したのは、マスクが登場するまでの段階でした。彼が何を言うのか、何をするのかを推測していたのです。そして彼が実際に登場し、ドッジコインについて言及したことが、売りの引き金となりました。

　　取引する通貨の、背後にいる人達のことを知り、彼らのソーシャルアカウントを見つけ、投稿する内容に細心の注意を払いましょう。実際に取引をするのと同じくらいの時間を費やしても、あまり情報を得られないかもしれません。

　　しかし、それがどこでどのように取引されているのか、そして十分な流動性があるのかどうかを確認しなければなりません。

　　長所

　　・情報を探すのに専門的な知識は必要ない。

　　・敷居が低い。

　　・時間がかからない。

　　・自身の専門性を高めることができる。

　　短所

　　・噂レベルと本物のニュースを区別するのが難しい。

　　・市場が瞬時に反応するため、エントリーのタイミングが非常に難しい。

　　・ニュースがどの程度マーケットを動かすのかは、テクニカルな判断が必要。

　　モメンタム/ポジション取引

　　もう一つの戦略は「モメンタム取引」と言われ、テクニカルの理解が浅く、時間の余裕もない初心者に適しており、ポジション取引としても知られています。

　　ホドリングは「買って保持する」だけですが、モメンタム取引(又はポジション取引)は、相場の勢いが大きく変化したポイントに基づいて、エントリーポイントを探します。これは、相場サイクルの始まりと終わりを判別するとも言えるかもしれません。

　　相場サイクルでわかりやすいのは、ブル＆ベアや半減期ですが、3月や会計年度末といった季節性サイクルや、選挙などの政治的サイクル、天候による水力発電への影響など、あらゆるものを判断材料とすることが可能です。

　　ARKは、特に新興技術を持つ会社にポジションを持っています。

　　投資会社の良い例と言えます。

　　長所

　　・大きな投資利益率(ROI)を実現できる可能性がある。

　　・時間的制約を受けないこと。

　　・テクニカル分析に基づく戦略というより直感的なファンダメンタル分析であること。

　　短所

　　・長期間の資金拘束が必要であること。

　　・ストップロス戦略に適さないため、大きな損失を被るリスクがある。

　　デイトレ、スイングトレード

　　株式市場でデイトレードとは、市場が開いている時間内に取引することを言います。もちろん、暗号資産市場は閉じることなく、24時間365日取引しているので、デイトレーダーの定義は、テクニカル指標を駆使し短期・中期目線で活発に取引している人のことを指します。デイトレードの目的は、市場全体のトレンド変化ではなく、トレンド内の小さな値幅で利益を得ることです。

　　またスイングトレードの場合は、目の前の値動きを取りに行くのではなく、テクニカル指標を十分に理解し、明確な計画を立てた上で、適切な機会を待つ必要があります。

　　長所

　　・専念し続けなくてもいいので、趣味としてトレードをする人に向いている。

　　・損失が比較的小さいので、退場しにくい。

　　短所

　　・テクニカル指標の理解が必要である。

　　・多くのルールを必要とする。

　　・大きな利益は望めない

　　ハードウォレットに100,000円相当のビットコインがあればスプレッドシートは必要ありませんが、取引の頻度が増えるに伴って、

　　取引可能な時間が短くなり、トレードの計画と文書化の労力が増します。

　　そして取引が高度になれば、取引日誌もつけなければいけません。

　　取引日誌とは？

　　取引日誌では、取引の詳細（数字や日付）の客観的な記録を記入し、また、なぜそれを行ったのか、どのように結果を出したのかという主観的な記録をしていきます。

　　暗号通貨取引に真剣に取り組むのであれば、取引日誌を正直に記録しなければいけません。

　　失敗を見て見ぬ振りし、成功だけを見返すのは簡単なことですが、その先に待っているのは確実な失敗です。

　　取引日誌をつけるには、各取引を客観的なものと主観的なものに分け、体系的に管理する必要があります。

　　客観的な要素はスプレッドシートのフォーマットに適しており、主観的な要素は注釈のようなものと捉えてください。

　　取引日誌の客観的要素

　　・取引している通貨ペア

　　・エントリー価格と日付、時間

　　・利食いまたはロスカット価格と日付、時間

　　・利食い価格とロスカット価格の差

　　・取引期間

　　・取引の種類 スポット注文かリミット注文か、ロングかショートか

　　・取引サイズと自己資金比率

　　・取引による利益または損失

　　・取引を行うための明確なロジック

　　・リスクの尺度、取引の信頼度

　　取引日誌の主観的要素

　　取引日誌では、当日の体調や前夜の睡眠時間などの記録から、改善すべきと思ったこと、そして身に着けるべきトレードスキルについてのメモに至るまで、記録していきます。

　　取引日誌をつけるということは、暗号通貨取引に真剣に取り組む姿勢があり、自分自身に真摯に向き合う覚悟をあることです。成功の記録だけではなんの意味もなく、失敗を記録はしないのであれば、アクティブな暗号通貨取引は向いていないでしょう。

　　ほとんどの初心者は、暗号通貨の取引は、どの暗号通貨で取引するのかが大事であると勘違いしています。取引に何のルールも適用しないと、大きなリスクを冒すことになります。直感に頼り、噂話を追いかけ、ユーチューブやティックトック、ツイッター上の「自称専門家」の発言に反応したり、あるいは単に気分で取引したり・・・

　　リスク管理のない取引は単なる「ギャンブル」であり、ギャンブルでは常に胴元が勝つのです。トレードは、資金・時間・現実的な目標に合わせて行ってください。