OCC：暗号通貨業界の成長バブルは「不健全な誇大広告」に依存している

　　今週、アメリカ・ワシントンで開催された「DCブロックチェーン・サミット（DC Blockchain Summit）」で、米通貨監督庁（OCC）のマイケル・シュー（Michael Hsu ）長官代理は、「我々は暗号資産業界にメリットを見出しているが、近頃のTerra USD（UST）の暴落により暗号通貨業界そのものに対する警戒感を持たざるを得ない」と述べた。彼は暗号通貨業界の成長速度が速く、過熱していると考えているようだ。

　　Michael Hsu氏の就任以来、銀行が暗号通貨業界への関与を制限することに取り組んできた。彼は、暗号通貨業界には不健全な「誇大広告」が存在し、この状況は更に悪化すると考えている。

　　Hsu氏は「最近のTerraUSDなどのステーブルコインの崩壊は、誇大広告による成長バブルによって引き起こされた。これは投資者の利益を毀損し、経済を妨害する可能性がある」と語った。

　　Hsu氏はまた、「業界の規模、範囲、ビジョンの観点で、暗号通貨の管理と所有権に関する明確な規制が存在しない。非代替トークン（NFT）や一部の暗号資産の所有権と保管基準に関して、投資者の権利が適切に保護できない」と指摘した。

　　近頃、CoinbaseはSECに「プラットフォームが破産した場合、利用者の資産が賠償できない可能性がある」と報告した。この報告により、バイデン政権は投資家の資産を守るために、議会に新しい資金分離規則の作成よう要求した。

　　最後にHsu氏は、「これらの問題が解決されるまで、OCCは国の銀行システムの安全性、健全性、公平性を確保するために、暗号通貨に対して、引き続き慎重な態度を保つ」と述べた。

　　

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