ゲーム業界の人材はGameFi分野に流入している

　　ベンチャーキャピタルや個人投資家は、新興のブロックチェーンゲーム・プロジェクトに多額の資金を投入している。彼らは「GameFi」が分散型金融（DeFi）と同様の成長を巻き起こすことを期待している。

　　しかしその結果はいまだに不明である。ゲーム業界のトップの間でも「Web 3ゲーム」の将来について、意見が分かれている。「Web3ゲーム」とは、NFTやゲーム内通貨などのブロックチェーン機能が組み込まれたゲームを指す。

　　投資会社Drake Star Partnersのデータによると、投資家は過去1年間でブロックチェーンゲームに関するスタートアップに36億ドル以上を投資した。GameFi分野は主要なゲーム業界大手から優秀な人材を引き抜いているという報告もある。

　　例えば、Polygon Studios（PolygonブロックチェーンプロトコルのNFTおよびゲーム部門）はYouTubeGamingの責任者であるRyanWyatt氏を採用した。その他にも、Mythical Games、Riot Games、Amazonクラウドゲーム部門の幹部を引き抜いている。

　　しかし、ゲーム業界全体がGameFiに警戒心を抱いている。今年1月、ゲーム開発者のカンファレンスが2,700人以上のゲーム開発者を対象とした調査では、72％の開発者が、自社がゲームにNFTを追加することにまったく関心がないと感じていることがわかった。さらに、開発者の大多数は、詐欺の可能性やマネタイズ問題を理由に反対している。

　　オーストラリアのブロックチェーンスタートアップ ImmutableのCEOであるJames Ferguson氏はインタビューで、「現在、人材流出がほとんど企業の管理層におけて発生しているが、これはゲーム業界がゆっくりと変化している兆候でもある。モバイルゲームへのシフトチェンジや、無料ゲームの採用に反対する人が何を言っても、これらのゲームの流れを止めることはできない。GameFiも同じである。プレーヤーの経済性を向上させるゲームに興味がある人もいる。」と述べた。

　　Gamefiの開発には「人材」が欠かせない。 良いチームでなければ、どんなに最高のアイデアでも実現することはできない。現在、様々な大手投資機関が注目されているブロックチェーン業界は、優秀な人材が不足している。そのため、既にゲーム業界での経験を持つ人材は間違いなく、Gamefi業界のメインターゲットとなるだろう。

　　

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