ビットコイン、3ヶ月で38％以上下落、長期保有者が増加

　　ウクライナ情勢などの地政学的な不確実性が高まるため、暗号通貨市場のパフォーマンスが低下し続けている。今年に入って以降、ビットコイン(BTC)は24％以上下落しており、過去3か月では38％以上下落した。

　　ビットコイン価格が下落しているが、アナリストは、オンチェーンデータを基づいて分析し、現在ビットコインが弱気市場ではないこと主張している。

　　JPモルガン資産運用部門のチーフ・グローバル・ストラテジストであるデビッド・ケリー（David Kelly）氏は、「連邦準備制度（FRB）の利上げにより、暗号通貨はさらに急落する可能性がある」と指摘した。FRBがインフレを抑制するために2022年に数回利上げをする準備に入ったためか、投資家はすでにリスクの高い投資から撤退している。ケリー氏は、近頃の市場の混乱はまだ終わっておらず、暗号通貨は金などの有価物ではないため、利上げの影響をより受けやすいと考えられている。

　　2021年以来、ビットコインは2回の急落に見舞われたが、長期保有者は依然に保有を継続している。それどころか、現在の下落シーンにおいても、長期保有者は増え続けている。これは以前報じたように、ビットコイン流動性が低くくなりつつあるサインとも言える。Glassnodeのデータによると、半年以上保有されているビットコインの総額が過去最高を記録した。 この指標は、6ヶ月以上前にビットコインを購入した多くの投資家が、売却するよりも保有することを望んでいることを示している。

　　ビットコインの急落により、投資家は市場が「暗号通貨の冬」、つまり長期の弱気相場に入ったとコメントしている。しかし、現在、ビットコインを保有している機関投資家が多いため、弱気相場に入ったことを認めないというアナリストの意見もある。

　　暗号通貨取引所Lunoの副社長であるVijay Ayyar氏は、「価値貯蔵として金とより効果的な商品になるため、ビットコインの幅広い普及が課題である。ビットコインの普及率はビットコインの将来を決定づける」と述べた。

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