FOMC後、ビットコインは直近3ヶ月の安値まで下落

　　日本時間2022年1月6日午前4時に、米連邦準備理事会（FRB）は2021年12月の連邦公開市場委員会（FOMC）の議事録を公開した。8兆3000億ドルまで上昇した保有資産の縮小についての議論が明らかになったことを受け、ビットコインは4万3000ドルまでに下落した。

　　（チャート：BTC USD 1時間足）

　　インフレの上昇と世界のサプライチェーンの問題に対する懸念から、FRBの当局者は今年の利上げスケジュールを調整することに焦点を合わせている。早ければ3月に実施する可能性がある。議事録はまた、FRBが利上げ後早期に8兆7600億ドルの債券および、その他の資産ポートフォリオの縮小（バランスシート縮小）を開始する可能性について示唆した。「ほぼすべての参加者が、金利を上げてからバランスシートの縮小を始めることが適切であるかもしれないと考えている」と記した。

　　FRBのバランスシート縮小の加速により、インフレヘッジとしてのビットコインの魅力を弱める可能性があるため、議事録が公開された後、暗号通貨市場はほぼすべての銘柄が急落した。ビットコインは一時的に42,813ドルにまで下落した。これは直近3ヶ月の最低値であり、執筆時点で、43,412ドルまで下がった。イーサリアムも7.58％下落し、3515ドルとなった。時価総額上位10位の暗号通貨は、ステーブルコイン以外すべて6％以上の下落が発生した。

　　昨日（1月2日）にWikiBitでも記事を公開したが、ビットコインの時価総額ドミナンスが40％を下回ってから既に5日目となっている。前回40％を下回ったのは2018年1月で、その状態は1ヶ月以上続いた。現在では39.9％まで回復しているが、将来40％以上に上昇する時期の予定はまだ不明である。

　　一部のアナリストは、「個人投資家は現在ビットコインに対する需要が少ない。彼らはより広い市場に焦点を当て、アルトコイン市場に投資している。短期間で大きなリターンを狙うこと投資家にとって、アルトコインの方がより魅力を感じる」と考えている。

　　暗号金融機関NexoのマネージングパートナーであるAntoni Trenchev氏は、「2022年にビットコインと暗号通貨に影響を与える要素は、中央銀行の政策と考えられる。低金利資金（チープ・マネー）は存在し続け、これも暗号通貨市場に大きな影響を与えると考えられる。」とコメントした。彼はまた、ビットコインが2022年6月末までに10万ドルに達すると予測した。

　　

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