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詐欺が暗号通貨業界の発展の妨げになっている現実

詐欺が暗号通貨業界の発展の妨げになっている現実 WikiBit 2021-12-26 15:00

Chainalysisのデータによると、今年(2021年)に、暗号通貨業界で発生した詐欺事件の総被害額は合計77億ドルまで上り、2020年より、81%増加した。

  Chainalysisのデータによると、今年(2021年)に、暗号通貨業界で発生した詐欺事件の総被害額は合計77億ドルまで上り、2020年より、81%増加した。

  2021年、ロシアの詐欺師フィニコ(Finiko)を始め、東欧を対象としたポンジースキームが発生し、被害額は15億ドルに達した。もう一つの原因は「Rug pulls(ラグプル)」の出現であり(下記チャートで緑色部分を表記)、これはDeFiでよく見られている詐欺手段である(プログラムの開発者は開発中のプログラムを放棄して、投資家から集めた金を持ち去るという手口が主流だ)。

  2021年、より多くの詐欺より短い期間で行われた

  総被害額が2021年に大幅に増加したが、「ラグプル」詐欺を除くと、詐欺アドレスの預り金額(デポジット)は1070万から410万に下落した(下記のチャートで線状データを表示)。デポジットの減少は、詐欺の被害者が少なくなったことを意味している。一方、平均被害額が、詐欺被害者の減少により、相対的に増加している。

  ただし、詐欺師のマネーロンダリング戦略はそれほど変わっていない。過去数年間の戦略と同様に、詐欺アドレスから出金されたほとんどの暗号通貨は、主流の取引所に入金された。

  そして、詐欺事件数については、2020年の2,052件から2021年の3,300件と大幅に増加した。

  暗号通貨の価格と詐欺事件の関連性が消えていく

  詐欺事件は通常、人気のある暗号通貨(ビットコインやイーサリアムなど)の上昇トレンド相場で頻繁に発生する。これは多くの新参投資家が暗号通貨市場に参入する期間と一致している。下のグラフによると、2017年と2020年の強気相場後に、詐欺事件が多発した。経験豊富な投資家と比べると、暗号通貨市場の強気に惹かれた新参投資家のほうが詐欺に陥りやすい。

  しかし、現在では、暗号通貨の価格と詐欺事件の関係は消えつつのようである。下のグラフにより、2021年までビットコインやイーサリアムの価格と詐欺事件数の関連性が見られたが、2021年の第1四半期からその関連性が弱まった。

  「ラグプル」とは?

  「ラグプル」はDeFi分野における最大の詐欺種類になっている。ほとんどの「ラグプル」は、開発者が新しいトークンを作成し、仲間の投資家に誇大宣伝をさせる。被害者の投資家は高い収益率につられ、プロジェクトのプールに資金を提供する。その後、開発者はプール内の全部の資金を持ち逃げし、そのトークンの価値もゼロになる。

  「ラグプル」の詐欺師はほとんどがブロックチェーン開発のための高い技術力を持っている。 DeFi の分野で新しいトークンを作成することは、開発者にとってそれほど難しいことではない。そして、経験不足の投資家は誇大な宣伝に惹かれ、資金を投入する。これが DeFi 分野で「ラグプル」詐欺が多くなる原因である。

  ただし、すべての「ラグプル」詐欺はDeFi分野だけで発生するというわけでもない。今年最大の「ラグプル」詐欺は、トルコの取引所Thodexで行われた。この取引所はユーザーの出金サービスを停止した直後に、取引所の責任者がすべての資産を持ち逃げした。この事件の総被害額は20億ドルを超えた。2021年暗号通貨業界で発生した「ラグプル」詐欺の総額の90%強を占めている。

  詐欺は暗号通貨が大規模に採用されない原因の一つである。各国の規制当局と司法機関は詐欺に対策するために、大量な人力と財力を投入している。投資家にとっても、自分の資産を守るために、プロジェクトに十分理解し、開発チームやライセンスの有無を事前確認する必要がある。近頃、ロマンス詐欺の件数も増えている。関東財務局も暗号通貨詐欺事件を喚起するために、ビデオを発表したので、ぜひご確認いただきたい。。

  URL:https://www.youtube.com/watch?v=QMllMwYAU5g

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