インフラ会社Astarter発足、カルダノがDeFi部門を強化

　　カルダノ(Cardano：ADA)の公式商業部門であるEMURGOは、本日、中国を拠点とする技術企業BlockChain4A社との合弁会社「Astarter」を設立したことを発表した。この合弁会社は、EMURGOの技術的専門知識とBlockchain4AのDeFi技術インフラの開発経験で、ADA上に分散型金融（Decentralized Finance：DeFi）サービスのネットワーク・インフラの構築を促進していく。

　　カルダノは、プルーフ・オブ・ステーク(Proof-of-stake : PoS)の ブロックチェーンネットワークであり、マルチアセット台帳および検証可能なスマートコントラクトを備えた分散化アプリケーションのためのプラットフォームである。

　　カルダノのAlonzoハードフォーク（Hard Fork, ブロックチェーンのプロトコルに規定された検証規則を緩和することによって発生するブロックチェーンの分岐のこと）は、スマートコントラクト機能をカルダノのブロックチェーンに統合することに成功した。カルダノ ADAのユーザーに対して、DeFiやNFTなどを含む様々な分散型アプリケーション（dApps）の展開ができるようになった。

　　Astarterは、カルダノユーザーの利便性を向上させるため、年内に初期の分散型取引所提供（IDO）のローンチパッドとカルダノ上の分散型取引所（DEX）の開発と分散型マネーマーケット（ADA上での貸し借り）機能統合を行う予定である。

　　EMURGOのCEOである児玉健氏は、「DeFiは、現在の金融システムでは十分なサービスを受けられなかった多くの人々に、よりアクセスしやすい金融サービスを提供できるため、過去1年間で非常に急速に普及している」、「このサービスは、特に従来の金融サービスが行き届いていない地域に金利便性を促進する」とビジョンを述べている。

　　ブロックチェーン・デジタルアセットプロジェクト（Blockchain and Digital Asset Project）の研究レポートによると、2019年から2020年に、DeFiのスマートコントラクトにロックされたデジタル資産の価値は、6.7億万ドルから130億ドルに拡大し、

　　関連するユーザーウォレットは10万から120万に増加した。現在、DeFiアプリケーションには約1,500億ドルの預かり資産（Total Value Locked：TVL）がロックされている。カルダノはDeFiのパイの一部を狙っている。

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