国際決済銀行：エルサルバドルのビットコインの法定通貨採用を「面白い実験」だと評価

　　国際決済銀行（BIS）のイノベーションセンターの責任者であるBenoit Coeureは金曜日に、ビットコインを法定通貨にするというエルサルバドルの決定は「面白い実験だ」と述べました。

　　イングランド銀行（BoE）の監督研究センターの成立式で、Coeure氏は「ビットコインが支払い手段としてのテストはまだ合格していない。ビットコインは投機的な資産として、規制されるべきです。」と述べました

　　これらのコメントは、国際通貨基金の言論と同じです。国際通貨基金は先週木曜日にエルサルバドルのビットコイン政策に対して、経済的および法的な懸念があると述べた

　　コロナ時期の原因で、電子決済は急速に発展され、現金の使用が減少されました。そのため、中央銀行は、法定通貨のデジタル版「CBDC」の開発を検討しています。

　　国際決済銀行は現在、世界中にイノベーションセンターのネットワークを構築しています。FacebookのDiemステーブルコイン（注１）などの民間セクターの発展に対応できるために、中央銀行が新しい決済技術情報を共有します。

　　ベイリー氏は、「これが現実になれば、私たちを新しい時代に導くだろう」と語りました。

　　注１：

　　ステーブルコインとは

　　仮想通貨/暗号資産市場の値動きは激しく、仮想通貨/暗号資産の価格は法定通貨と比べて不安定で、その価値が大きく変動するという特徴があります。

　　しかし、決済手段としても利用しやすいよう、安定した価格を持つように設計されている仮想通貨/暗号資産もあり、「ステーブルコイン」と呼ばれます。

　　ペッグ通貨とも呼ばれるステーブルコインは、その価格を日本円や米ドルといった法定通貨など、他の有形資産に紐付ける（ペッグする）ことで、価格の安定性を担保・維持します。